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  • 執筆者の写真工藤 茜

演劇ワークショップの学び

今週末は2日間、鴻上尚史さんの演劇ワークショップに参加してまいりました!


発声や身体の表現の基礎と、スタニスラフスキーをザックリと。大変充実した内容でしたので深い学びの部分だけ抜粋してご紹介します。


当方、何年か前に1年掛けてスタニスラフスキーシステムの基礎は習ったことがあるのです。その復習ともっと掘り下げた部分が習えました。


特に学びになったのは

(1)自分らしい発声について

(2)集中の輪…実用編

(3)サブテキスト…テーマの元にある

(4)心の旅はなるべく長く


(1)自分らしい発声について

色んな先生の色んな理論がありますし、以前習っていたボイストレーナーの先生も鴻上尚史さんの発声について推奨されていました。


共鳴腔は鼻、口、頭、喉、胸で5箇所あります。ここまでは知っていて、以前の先生の解説だと、上手くブレンドしろということまでは解っていました。


ただ、先生は熱心に頭の響きを教えてくださるが、演技の場では指導者にもっと前に出せと言われる。胸に響きやすいとか鼻に響きやすいとかクセとの戦い方も分からず、悩んでボイストレーニングを転々とする旅にでました。


これが、鴻上先生の指導によると、顔全体に響かせることで、好みでブレンドを調整することができるとのこと。


最近のボイスレーニングで基礎ができていることも合わせてとは思いますが、やっとボイストレーナーの先生が言いたかったのはこういうことか…と理解できました。


(2)集中の輪…実用編

演者にとっての集中の輪が「ひとりごと」「あなたと」「舞台全体」の3段階あるのは把握しておりました。ただ、以前レッスンで習ったのが結構初期の頃で、必死に習ったもので今回復習できて実用化できました。


大衆に向けた表現でも、ひとりごとやあなたとの会話を混ぜることで聴きやすく、楽しくなると。


先日、上記のことは考えていませんでしたが、遊戯施設の店内MCのお仕事をしました。こんな賑やかな店内で耳栓している方も多くて聴いてくれているのかしら?なんて思いつつ。明るく、丁寧に、遊び心も加えて実施。


そうしたら、ご案内したサービスにお客さんが熱心に来てくださったんですよ!それであ、聴いてくれたんだ!とこちらも熱意を維持できた訳です。


これはたぶん、私なりの工夫で集中の輪を行き来できていたからなんだなと妙に納得しました。


(3)サブテキスト…テーマの元にある

戯曲を読むのは訓練としてそれなりにしてきましたが、舞台に出る訳でも、本番がある訳でもなくひたすら、読んで声に出してたまにレッスンで試して終わりを繰り返していてこんな本なの?と不安になって、プロの舞台や映画を観て答え合わせをしてみたり、シェイクスピアは読んでもサブテキストが湧かないなぁ…とか、色んなことを感じていました。


これにはやっぱり理由があったのです。

戯曲というのは演出家ごとの演出テーマがあってこそ、サブテキストが定まるものだということです。


つまり、某養成所の舞台でダメ出しがなく、みんながバラバラの演技をするのも、高飛車な生徒が他人の演技に文句を言って作品をぶち壊すのもこの「テーマ設定」が共有できていなかったからなんですね!確かに!と色々納得してしまいました。テーマがあれば読む方も自信を持って読めます。


そして、目から鱗だったのはシェイクスピアはサブテキストがほぼないということと、チェーホフはほぼ全文にサブテキストがあるということ、著者によっても読解方法が違うということがわかりました。


(4)心の旅はなるべく長く

「心の旅」とは、戯曲の中で状況に応じて次々に変化していく自分の気持ちです。


リアルな生活では強い信念を持つことは大変魅力的ですが、俳優は感情を旅に出すことでお客様から観てもらう価値が作れる職業です。劇中は一貫した信念を見せ続けるのではなく、瞬間瞬間に外的刺激や内的要因を一々経由して、変化していく感情をより多く長く表現できるのが上手い俳優であるというのです。


ひとりで本読みをしていると、悩んで悩んで分からなくなることがあるので、是非、長い旅路を選択できるように道標にしたいです。



以上、この2日間の大きな大きな収穫でした。ナレーションにも活かせることがたくさんあるので、コツコツ消化して表現に活かして行こうと思います。

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